僕は君が好きだった”
 それは、君が居なくなってから気が付いたのだけど。
 愚かな僕は今になって漸く気付く。
 君が如何に傷付いていたのかを。
 君は僕に見せていた笑顔の下で、こんな苦しみを耐えていたんだね。
 ごめん、ごめんなさい。
 ごめんなさい、ロイ。
 君を傷付けて、ごめん。
 それなのに。
 散々君を傷付けた僕が君を好きになってごめんなさい。
 だけど、一度気付いてしまった想いは僕にも止める事が出来ないんだ。


 ”僕は君が好きだった”



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王子は無くしてから大事な物に気付くタイプだと思う。
碌でなしで人で無し(笑)