駆け抜ける君たちへ 〜 Realize a world Dream 〜
 -あなたは今どこにいますか?-

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ながい夢をみていました。
それは時々、哀しくて、とても苦しい夢でした。
それは時々、愛しくて、とても幸せな夢でした。
時々微睡んでは、消えてゆく夢でした。
それは、ほんとうにあったことですか?
それは、ゆめであったことですか?
しあわせならば、それでいいのだと思いました。
なぜなら、それは夢なのだから。
ゆめの行きつく先があるならば、
それは、きっと………。

  - OP ゆめのゆくえ -




どうか名前をよんでください。
もう一度、僕をよんでください。
ただ一度で構わないのです。
もう叶わないと知っています。
それでも望んでしまう愚かな僕をゆるしてください。
もう一度だけ、あなたの声で、ぼくの名前をよんでください。
それだけが、ぼくのねがうすべてなのです。

 - どうか名前をよんでください -




きみの声がかすんで消えてしまわないことを。
きみの姿が、まぶたの裏がわに焼きついていることを。
僕が、きみを永久にわすれないことを。
僕の手がいつか、きみに届くのだと。
きみが、幸せであってくれることを。
きみの幸せがつづくことを。
信じていてもいいですか。
それは罪ではありませんか。
僕の罪はつぐなわれますか。
僕がきみを、信じていてもいいですか。

 - 信じていてもいいですか -




僕がきみを想うことは許されますか。
僕がきみを愛することは許されますか。
僕がきみを呼ぶことは許されますか。
僕の償いはいつおわりますか。
それがおわればきみは救われますか。
きみはいま何処に居ますか。
きみはいま救われましたか。
救われたきみを、僕が呼ぶことはゆるされますか。
きみを呼んでも、いいですか。

 - あなたを呼んでもいいですか -




きみを求めてもいいのでしょうか。
押しつぶされそうなこの思いは、いつか消えてなくなるでしょうか。
あふれる涙は、あがなわれるでしょうか。
救いをもとめることは許されるでしょうか。
たえがたいこの孤独に、救いはありますか。
もう一度、きみを強くもとめることは許されますか。

 - 強くもとめることは許されますか -





番外編:星霜、雪下、君へ(リオウ)